GIMOTAN~about this worid~

我々が生きているこの世界を、少しずつ明らかにしていきたい。

本当はみんな放射能が怖い

日本人が一番たくさん住んでいる関東一円を、実際に放射性プルームが通過し、誰かは特定しようもないが、大量の人間がそれを吸ってしまった。内部被曝してしまった。これはまぎれもない事実である。一体誰が、こんなことを受け入れられるだろうか。反応は大きく二つに分かれた。直視して恐怖に包まれるか、目をそらして恐怖を回避するかである。この結果も、至極当然なことだったろう。誰が現実に起こった破局を、簡単に受け入れられるだろうか。東京に放射性物質が降り注いだ事実。吸い込んだのは自分かもしれない。こんなこと、誰が信じたいだろうか。人間は信じたくないことは、よほどのことがない限り信じようとはしないものなのだ。幸い放射能は目に見えない。目をそらすには好都合である。本当はみんな放射能が怖いのだ。